仮面ライダー×スーバー戦隊 スーパーヒーロー大戦

仮面ライダー陣営とスーパー戦隊陣営が敵対して闘っていることに裏があるのは、最初から見え見えでございます。

ディケイドを見ていないため、門矢士なる人物は未知数なのですが、対するゴーカイレッドのマーベラスとは一年間のお付き合い、揺ぎ無い信頼がありますからね。

キャラクター無視なんてことはあり得ませんので、訳ありは承知の上で、いかに納得できる展開をさせてくるかが、お楽しみでした。

でも、子供達はドキドキしちゃうのかなぁ、それはちょっとうらやましいわね。

で、結果は見えていて、間違いのない着地点が用意されますが、思っていた以上に心を引っ張られるお話になっていたのです。

十分楽しむことができました。

ラストに繰り広げられる史上最大のヒーローバトルシーンは、撮影時の天候の不運が伝わってくる足元の悪さに、きゅんといたしました。

皆が一丸となって乗り越えた撮影の、御苦労が偲ばれます。


さて、TV作品を観ていた人にもたらされる、本筋とは関係ないことで至福を感じるという最大のお宝を、私ゲットすることができました。

手に入れたのは、人間ではないワルズ・ギル君の御姿なんですけどね。

大画面に映えるダメダメおぼっちゃん振りにお時間たくさんいただいて、心の中で狂喜乱舞、目が離せませんでしたわ。

ミュージカル『薄桜鬼』斎藤一篇

やっぱり、『薄桜鬼』という物語は懐が深いんですねぇ。

鬼と新撰組との白黒つけられない渡り合いは、ただの善悪で成り立っていないからこそ、ぐいぐい観客を引っ張っていく面白さに溢れています。

登場人物の1人1人に心があり、それが目に見えるだけの展開ができるのも、骨格がしっかりしているからこそ。

器はもうがっちりとできているので、中身に少々甘いところがあっても、許容できるという訳です。

何といっても、出演者の皆さん、発展途上の若者達なんですよね。

彼等が放つ熱で、甘酸っぱい思いに駆られる程でした。

その一方で、例えば斎藤一役の方にはもう少し歌唱力が欲しいな、とか鬼の風間千景がビジュアルは素敵だけど、そこから一歩前に出てこないなぁとか、いろいろ思うところもあったのです。

結局、一生懸命さが一直線に伝わってくる爽快感に、全てを受け入れることになったのですけれどね。

そんな若者の中で、チラシの写真とは格段に違う人物像をみせてくれた土方歳三役の矢崎広さんが興味深かったです。

SPEC 〜天〜

最初から続きありきの作り方なのが、気にかかりました。

テレビシリーズの延長戦を映画でもやるってこと?

途中参加となる私は、最後になって〜天〜が、転の意味だと知ったのです。

それでも、謎を新たな謎で封じ込めてしまうのは、一本の映画としてどうなんだろうと思ったのでした。

映画としての存在価値はどこに?

というのも、映画版における新しいスペックホルダーお二人の能力が、チンケだったから余計にそう思った訳でして…

ただ画面を派手にしたいだけの能力で、でも全然派手にならず、日本映画のみみっちさを見せつけられただけ。

瀬文氏の体育会系頑丈さが馬鹿馬鹿しいものに転化してしまう描写には、正直失笑してしまいました。

米ハリウッドでリメイク話が起こる程に豊穣な世界観があるのに、何とももったいない!

観客を惹き付けるドラマがあるだけに、余計そう感じてしまったんです。

完結までの道筋がしっかりと練られたうえでの今回の展開なんでしょうかねぇ。

そのシナリオ、きれいな決着がついているといいんだけど…

戸田恵梨香嬢がとっても魅力的でした。

捜査官X

何だかお久し振りですね感が強い金城武の容貌が、記憶の中と一致していることに、まずは軽い驚きを禁じえませんでした。

時の流れは確実にあるけど、その存在が発する力が衰えていないってことなんですもの。

長い間付き合ってきているけど、変わらないイメージを人に与えることができる年齢にまだ彼はいるんですねぇ。

そんな風に金城を語るのには理由があって、謎解きかと思いきや、この映画はミステリーに重きを置いてはいなかったのです。

彼が演ずる捜査官シュウという人物を描くことに力点が置かれ、同様にもう1人奇妙な村人がクローズアップされます。

その謎めいた人物を演じるのがドニー・イェンです。

前半ずいぶん控え目にしているので、おやおや…と思っていたら、案の定後半はお得意のアクション全開となり、あっという間にドニー・イェンならではの暴れっぷりとなりました。

ま、彼が大人しくしている訳がありませんから、おっ、来ましたねっ、てな掛け声を心の中で掛けさせていただきましたけど…

捜査官シュウから重点が移り、過去を捨てた筈の男が抱える物語が怒涛の展開を見せていく後半は、まさに強引な因縁話に翻弄されるのでありました。

物語が全く違う様相を呈した後も、流石に金城さんはその存在を示し続けますが、上手に掛けあわされていたかというと、少々もったいなさが残るVSではありました。

裏切りのサーカス

トップのゲイリー・オールドマンのみならず、コリン・ファース、ジョン・ハートなんて名前が並んでいるんです。

そんな豪華出演者と魅惑のシノプシスを見せつけられたら、過剰な期待を抱いてしまうのは当然のことでしょう。

有名な原作者ジョン・ル・カレの作品を読んでいないこともありまして、待ちきれない思いでいました。

あまりにもワクワクして観に行ったものですから、思ったほど弾まないストーリー展開を前にして、肩透かしを食らった気分になってしまったのは、致し方のないところです。

アクションを排除し、実際はこうなんですよ的なスパイの攻防を描いたという思いがあるのでしょうが、その世知辛い仕事振りに緊迫感が薄まってしまいました。

観客への思わせぶり作戦が強すぎましたね。

緻密な神経戦を狙っているのが露骨なんですが、サスペンスに結びついていないんです。

ドキドキ感がないのよ。

ちゃんと働いて給料もらってよ、と言いたくなってしまったのでした。



ただ、裏切者が何故に裏切ったのかという理由には、肯けるものがありました。

映画の時代設定が重要なんですが、資本主義は悪でユートピアは社会及び共産主義にあるという秘めやかな思いが充満している時代でしたから。

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